2023.10/16・10/30(第1回・2回)
バクスター株式会社 藤元様をお迎えし、『腹膜透析』の研修を行いました。
『透析』と聞いて、まず思い浮かぶのは『血液透析』ではないでしょうか。
『透析』とは、透析療法のこと。
腎臓の機能が低下した場合に、その機能を人工的に置き換える治療のことです。
『血液透析』と『腹膜透析』の2つの治療法があります。
透析療法をされている方のうち、『腹膜透析』をさている方は3%程度、全国に1万人以上いらっしゃるとのことです。
『血液透析』は、
血液を体の外に出して透析器に通すことで、血液中の老廃物(体の毒素)や余分な水分などを取り除き、綺麗にした血液を体の中に戻す透析方法で、医療施設で1日おきに通院して行います。
今回、研修を行った『腹膜透析』は、
ご自宅で行うため【おうち透析】と呼ばれています。
体の腹膜を利用して透析を行う方法で、毎日行うので腎臓の働きに近い安定した透析療法となります。
『腹膜透析』のしくみ
おなかの中に透析液を入れ、4~8時間程度ためておくと、体に不要な老廃物(体の毒素)が、血液から腹膜を介して透析液側に出てきます。
透析液には、ブドウ糖またはイコデキストリン(デンプンの一種)が入っており、水分を集める性質を利用し、体から余分な水分を取り除きます。新しい透析液を入れることで、おなかの中にためていた透析液・老廃物・余分な水分を体の外へ排出します。
おなかの中の透析液を入れ替えることを「バッグ交換」といいます。
「バッグ交換」は、ご自宅で(場合によっては職場で)ご自身・ご家族等が行います。
一回の「バッグ交換」にかかる時間は30分程度。一日3~5回行います。
または、就寝中に機械を使用して自動的に透析液の入れ替えを行う方法もあります。
『腹膜透析』を始めるには、透析液を出し入れするためにカテーテル(やわらかいシリコン製チューブ)をおなかに入れる手術(カテーテル留置術)が必要となります。
その方のお体の状況にもよりますが、ご本人がどのような生活を送りたいのか?
その時その時の生活スタイルに合わせた治療を選ぶことができます。
弊社は、透析に詳しい経験豊富な看護師が在籍しており、ご自宅で『腹膜透析』をされる方のサポートを行っております。お気軽にお問合せください。
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